スヌーズレンについて

スヌーズレンについて

スヌーズレンは、1970年代の中頃、オランダの重度知的障害者施設で指導員のHulseggeとVerheulによってレクリエーション活動として始められました。その後、ドイツのMertenstがスヌーズレンの理論と実践の体系化を図りました。これまで世界で、スヌーズレンの基本的な考え方や実践に関するさまざまな有益な知見が蓄積され、その取組みは高く評価され、今日では、レジャーの他に、教育やセラピーとしてのスヌーズレンに発展してきました。スヌーズレンの語源は2つのオランダ語、スヌッフェレン(クンクン臭いをかぐ)、ドゥーズレン(ウトウトする)から造られた造語であり、「自由にあたりを探索する側面」と「リラックスする側面」の両面を表しています。スヌーズレンは、世界中で、障がい(身体障害・発達障害・自閉症・ADHD・認知症など)をお持ちの方や一般の方のメンタルヘルスを対象に実践されています。例えば、病院勤務の看護師が精神的なストレスを感じた時に、あるいは、一般企業でも疲れた時やうつ病の方などに利用されています。スヌーズレンでは、どのような障がいであろうとも、その方が楽しめるように、光や音・音楽、手触り、におい、振動などの素材等を組み合わせた、心地よく安心できる多重感覚環境の部屋を用意して実践されています。 当施設でも、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚などの多重刺激を用いて、利用者が感じる心地よい多重感覚環境(部屋)の中で、①利用者と②介助者(指導者)と③環境(部屋)との3者間の相互作用による活動を通して、お互いの気持ちに共感し合い、利用者の主体的な活動を尊重して行っていきます。

平成25年度~平成26年度にかけて、ISNA(国際スヌーズレン協会)-スヌーズレンプロフェッショナルクリスタ・マーテンス教授を講師として迎え、スヌーズレン資格セミナーを開催しました。全日程を受講された13名が資格証明書をいただきました。資格証明書は、ベルリンのフンボルト大学の証明書になります。資格証明書を頂きましたが、これからも勉強し、実践していきたいと思います。

      

プロジェクターによる写真     思い出の写真          スヌーズレンプロジェクター

   

リラックス風景          マッサージ

聖マッテヤ心豊苑 理学療法士 西村知哉

国際スヌーズレン協会日本支部・全日本スヌーズレン研究会
www.isna-mse.jp/
研究会・セミナー案内

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